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高校までとは一味違う?法学を“体感”する「国家と法」の授業の魅力!          第30回 法学部で広がる未来の自分の可能性

「大学の法学部って、なんだか難しそう…」そう思っていませんか?そんなことはありません。法学部の学びのなかには「なぜ?」と考える力を育てる、面白い世界が広がっています。特に流経大の法学部では、ただ話を聞くだけではなく、問いに答え、議論に参加して、自分の頭で考える、そんな“体感する”学びを提供しています。今回はそんな法学部の学びの魅力について、「国家と法」という授業を担当する前田先生に語ってもらいました。ぜひ最後までご覧ください。

——前田先生、本日はよろしくお願いいたします。さて、早速ですが、「高校と大学は違う」とよく言われますが、いったい何が違うのでしょうか?
前田 確かに、「高校と大学は違う」とよく言いますよね。たとえば、時間割は自分で組まないといけないとか、高校のようなクラス制度がないとか、生活面での違いはいろいろあります。でもやはり一番大きいのは、「何を学ぶか」、つまり学びの中身の違いだと思います。

——学びの内容が違うということですが、法学部での学びは高校の「公共」や「政治?経済」とはどのように違うのでしょうか?
前田 もちろん、「公共」や「政治?経済」とのつながりがないわけではありません。でも、高校で学ぶそれらの科目は、誰もが社会で生きていく上で知っておくべき基本的な知識に重きを置いています。一方、大学の法学部では、「今の社会の制度はなぜこうなっているのか」「この制度には問題がないのか」といった問いを深く考え、議論できるようになるための知識やスキルを学んでいきます。

——なんだか難しそうですが、それはどういうことなのでしょうか?
前田 たとえば、今の日本は「議院内閣制」という仕組みを採っています。つまり、国会議員の中から内閣総理大臣を選び、その総理大臣を中心とした内閣が行政を担う、という制度です。でも、アメリカは違いますよね?

——アメリカは「大統領制」ですよね。
前田 そう、大統領制です。このように、世界には異なる政治の仕組みがあるのですが、なぜそうなっているのか、考えたことはありますか?

——すみません、そこまでは考えたことがありませんでした……。
前田 そうですよね。でも、わからなくて当然です。むしろ、こうしたことを理解し、考え、議論できるようになることが、法学部での学びの目的なんです。

——でも、法学部で学ぶことで、誰でもそんなふうに考えられるようになるのでしょうか?政治の話はあまり身近ではないですし、実感が湧かないように思うのですが。
前田 そう感じる人も多いと思います。だからこそ、流通経済大学の法学部では、段階的に学べるようにカリキュラムを工夫しています。

——どんな工夫なんですか?
前田 1年生の最初の半年間に、「国家と法」や「市民と法」といった導入科目を設けています。これらの授業では、これから法学を学ぶ上で最初に知っておいてほしいこと、意識してほしいことをしっかり身につけてもらえるようにしています。

——「最初に知っておいてほしいこと」や「意識してほしいこと」って、たとえばどんなことですか?
前田 私が担当している「国家と法」では、法律というルールに基づいて、どのように政治の仕組みがつくられているのか、また、その仕組みに沿って人々がどんな行動をしているのか、といったことを学んでいくのですが、細かい知識よりも、「これから4年間で何を学ぶのか」という全体像をつかんでほしいと考えています。

——高校で学んだ内容も活かすことができるのでしょうか?
前田もちろんです。特に「国家と法」の授業では、高校で学んだ「政治?経済」の知識を活かしながら、「なぜこういうルールがあるのか?」「もっと良くする方法はないか?」と考えるための視点や思考の仕方を身につけられるよう工夫しています。

——授業の進め方などにも何か工夫をしているのでしょうか?
前田はい、私が一方的に話すだけの授業だと、私もみなさんもつまらないと思うので、できる限り問いかけをして、みなさんからのリアクションを取り入れながら進めています。つまり、実際に「参加」してもらいながら、「考える」ことを「体感」できるような授業を目指しているんです。

——法学部の授業なのに「体感」できるんですか!?
前田 まあ、ちょっと“盛った”言い方かもしれません(笑)。もちろんスポーツのように体を動かすわけではありませんが、実際に授業に参加する中で、「法学部で学ぶとはどういうことか」を理解し、考えてもらえるように工夫しています。ですから、「法学部って難しそう」と身構えずに、ぜひ気軽に参加してみてください。

——わかりました。「難しそう」と感じていた法学部の学びが、少し身近に思えてきました。前田先生、今日はありがとうございました!


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