【法学部】行政書士が支える「多様さが強みになる社会」
「法学部生のキャリアデザイン」では、様々なキャリアをもつゲストの方からお話を伺い、将来の進路選択に役立てる授業を展開しています。今回は行政書士の金子三佳子先生が、龍ケ崎と新松戸の両キャンパスにお越しくださいました。
行政書士とは行政書士法に基づく国家資格で、「官公署に提出する書類」の作成?手続代理?相談と、「権利義務又は事実証明に関する書類」の作成?代理?相談が主な業務です。
金子先生が多く手掛けていらっしゃるのは、外国人の方の在留資格に関する手続きです。
世界中の人の夢や成功、幸せのお手伝いができる魅力がある一方、厳しい期限があり、どうにもならない結果にも向き合わなければならない大変さもある、とお仕事の実情を語ってくださいました。
新松戸キャンパスには、行政書士のお仲間である山賀良彦先生がお越しくださり、遺言など権利義務に関わる書類作成の業務について、詳しくお話いただきました。
金子先生は被災地支援にも力を入れていて、大船渡市の復興支援や能登町での住民向け相談会にも専門家として携わっておられます。法学部で学ぶ学生にとって、「書類を作成する力」が復興支援につながることは、新たな気づきとなったようです。
災害時に外国人の方は復興の担い手にもなります。共に生きる住民であるという受容と自覚が必要である、とのメッセージに多くの学生が共感する素晴らしいご講義でした。
金子先生は、現実社会の問題解決に法の知識が貢献できることを、豊富な事例を交えて教えてくださいました。これからも「法学部生のキャリアデザイン」では、法と社会との関係を意識した実践的な学びを深めていきます。